誰もが必ずそうするとは限りませんが、バイクに乗り始めてしばらくすると、自分のバイクを好みにカスタマイズしたくなる人も居ると思います。
この記事では、バイクをカスタムしたいと考えている人に向けておすすめのカスタムを紹介します。
カスタムの前に
あなたがカスタムで損しない為にも、まず私から言える事は「すぐにカスタムしない」という事です。
特にそのバイクが初めてのバイクなら、はやる気持ちも分かりますが、新車や中古車問わず、最低でも3ヶ月くらいはそのままで乗ってみましょう。
その頃になると、そのバイクに対する不満や物足りなさが出てくるかもしれません。
それらを改善する為、自分のするカスタムが活きるわけです。
おすすめのカスタム
マフラー
バイクのカスタムを考えた時、ほとんどの人がこのパーツの交換を考えるはずです。
マフラーの後ろ側のサイレンサーだけを交換する方法(スリップオン)と、エンジンから出ているエキゾーストパイプごと交換する方法(フルエキゾースト)が有ります。
バイクの排気音だけを変えたい人は、サイレンサーだけ交換する人が多いですが、車体の軽量化や馬力を上げたい場合は、エキゾーストパイプとセットで交換すると良いです。しかし、フルエキゾーストで交換する場合は費用が結構かかりますので、見た目や音を変えたいだけならスリップオンでの交換をおすすめします。
チェーン・スプロケット
これらのパーツは消耗品である為、時期が来たら交換するのが一般的です。
チェーンはその耐久性ごとに色分けがされていて、純正は金属の色そのままで 、金色、 金色と黒のツートンカラーと約3種類に分かれます。
純正部品が決して悪いわけではありませんが、チェーンメンテナンスの頻度や交換頻度を抑えたい方、単純に色を変えたい方は交換をおすすめします。
スプロケットというのはチェーンが取り付けられている歯車の事で、チェーンを介して前後に付いています。後ろ側のスプロケットは車体の外側から見えるので、色を変えている方は多いです。
前後のスプロケットの歯車の歯の数(丁数)を変える事で、そのバイクの加速力を上げたり、最高速度を上げたり出来ますが、乗ってて不満でなければ丁数はそのままの方が良いかもしれません。
ブレーキ
安全に関わる一番重要なパーツで、ブレーキパッド、ブレーキディスク、ディスクキャリパー、ブレーキホース、ラジアルマスターの5つで構成されています。
ブレーキパッドやブレーキディスクは消耗品ですが、古いバイクに乗っている場合、性能面の問題から、キャリパーを性能の良いものに交換する方も居ます。
ラジアルマスターやブレーキホースを交換する場合もあります。ベテランライダーが好む傾向にあるカスタムで、見た目も良くなる他、ブレーキのコントロール性能も上がり一石二鳥。しかし、その分ブレーキのタッチも繊細になるので、バイクに乗り慣れないうちはおすすめしないカスタムでもあります。
サスペンション
古い物やグレードの低いサスペンションは、調整機能が付いていない物もありますが、最近のバイクには、手動や電子制御により多段階に調整できるものまであります。
走る場所によって必要なサスペンションの硬さが違う為、「これが正解」というものは有りませんが、街中での走行が専門なら、リアサスペンションで尚且つ減衰力を調整出来る物(乗り心地を調整できるもの)をおすすめします。
サーキットからツーリングまで、そのバイクを幅広く使用する場合は多段階調整式の物をおすすめします。
スライダー・エンジンガード
エンジンガードとは、文字通りバイクが転倒の際、エンジンをダメージから守るために作られた物です。
よく勘違いされるのですが、エンジンスライダーは、バイクへのダメージを軽減するものではなく、本来はサーキットなどで転倒の際、そのバイクが後続車に衝突しない様、バイクをスライドさせて素早くコースから離脱させる為の物です。
路上でバイクが転倒した際、多少はスライダーが傷から守ってくれますが、エンジンガードとは役割が違いますので過信は禁物。ここ最近はエンジンガードもデザインの良い物が増えてきましたが、物によっては取り付け位置がズレている場合もあるので、その場合は一度バイク屋さんを訪れてみましょう。
おすすめできないカスタム
奇抜な色のバイク
見た事ない色やカラフルなバイクというのは、カスタムとしてはおすすめ出来ません。
一生そのバイクに乗り続けるのなら、何色でも構いません。しかし、あなたがそのバイクに飽きて売ろうと考えた時、リセールバリュー(売値)に大きく影響します。
タンクやカウルなど、状態がよほど酷くない限りは塗装するにも注意が必要です。
極端に形が変わるカスタム
車体の全長や幅が変わるようなカスタムは、当然おすすめしません。
意外な事かもしれませんが、三段シートにロケットカウル、絞ったハンドルの付いたいわゆる 「族車」と呼ばれるバイクも、記載変更や構造変更の手続きを陸運局でする事によって車検が通る場合があります。
しかし、それらの奇抜なカスタムはリセールバリューに影響するので、バイクを売る予定が有るのなら、最低でも純正部品は取っておきましょう。
ここ最近では族車を専門に扱うお店も出てきましたが、もし興味のある人が居るのなら、その手の専門ショップを調べてみるのも良いかもしれません。
コンセプトや統一感の無いカスタム
バイクには実に様々なジャンルがあります。
どんなジャンルがあるのかは、過去記事を載せておきますが、例えば、アメリカンに多く見られるフロントフォークを長くした「チョッパー」と呼ばれるバイクがあります。
その長いフロントフォークがもし、スポーツタイプのバイクに付いていたら、乗りづらさもさる事ながら、そもそもダサいはず。他のジャンルの定番カスタムを、自分のバイクに取り入れるというのは、万人受けするセンスでもない限りはおすすめできないカスタムです。
まとめ
カスタムパーツは実に様々な色や形、グレードがあります。
私がもしバイクをカスタムするのなら、気をつけるべき事は
1 必ず純正部品をストックしておく。
2 バイクの安全性や走行性能が上がる様なカスタムをする。
3 奇抜で派手な色や形のパーツは使わない。(ボルトやナットも含む)
4 売る気が無くてもリセールバリューを気にしたカスタムをする。
という感じになります。
法に触れない限りはカスタムは自由ですが、どうせするならカッコ良く見られたいものです。最後まで読んでいただきありがとうございました。